秋深まる11月。というか、一気に寒さが押し寄せましたが、冬の澄んだ空気は、気持ちがスッとします。暮れゆく秋は物悲しい、でも正月の雰囲気も、鍋のあったかさも、冬は好きです。
設計事務所をはじめて、丸5年。事務所登録更新のお知らせが来て、あわてて手続きしましたが、早いものですね。突っ走ってきましたが、飛び上がるほど嬉しいこと、じんわり涙したこと、切れるほど怒ったこと…日々なんとか生きてきました。
多くの方あってこその今に、あらためて感謝します。
喜怒哀楽…11月も色々とありました。
今までの私が手掛けたものを見て、設計のご依頼をいただいたり、やむを得ない理由から一度設計を中断した方から、またご相談を受けたりなど、幸せで嬉しいことは続きます。その想いに、よりたくさんの気持ちで応えたい、そのことが設計の原動力です。
その反面、長い間進めてきた計画が白紙に戻ったり…ということもありました。苦しいですね。何よりも互いに信頼関係を築いていたように思っていたことが、幻想であったこと。ボディブローのように響きました。
そんな、ジェットコースターのような感情の乱高下があったせいか、久しぶりに高熱を出しました。幸いなことに、注射と一日中寝て熱は下がり、ドロッとしていたものを出して、身体も心も軽くなりました。私にとっては、出るべき熱だったんだろうと思います。
意識朦朧の中で、計画中のプランと気になっていた写真がごちゃごちゃになっていた夢を見て、なんと単純なんだろうとも思ったり。
いずれにしても、冬の澄んだ空のように、気持ちも白く。
私のお世話になった事務所の所長が、栄えある建築の賞を受賞されました。設計や建築へのまなざしについて、近くで感じとったこと、少しでも近づけるよう努めていきたいと思います。
京都国際会館を見る機会がありました。
久しぶりに鳥肌がたったような素晴らしい空間。言葉では上手く言えないけど、つまるところこういう空間に少しでも近づきたいから、建築をやっている気がします。