暑くもあり、急に寒くなった10月。

年々、季節の移ろいがなくなっている。ただただ、食べ物は美味しく、食欲の秋は全開です。
 

月初めに、式年遷宮が行われたばかりの伊勢神宮を訪れる機会があった。

朝早く凛とした空気のもと、桧の香りに満たされた内宮を参拝したとき、なぜか涙が出た。美しく、清々しい。代々受け継ぎながら、新しいものに生まれ変わる、日本人ならではの「常若」の精神性のように思う。
 

SDレビュー展示や消費税関係の契約も、ひとまず落ち着き、時間の余裕が少しあった。

ありがたいことに、色々なご縁から、あらたなプロジェクトが広がっている。自分の持てるもの以上を生み出せるよう、自分自身が変わらなければならないと思う。
 

春から着工した「尾張旭の家」は、10月はじめに竣工。長らく、お待たせしてしまった。

開放的な、気持ちのよい空間に仕上がったように思う。月末に竣工写真撮影をしたので、写真が出来上がってくるのが愉しみ。
 

読書の秋でもあり、集中的に向田邦子の本を読む。素敵な生き方、つくづくそう感じる女性です。
 

今年も残るところ、あと二月。「早いですね」とは、流してしまわず、粘っこく、一日いちにちを大切に。

尾張旭の家、竣工写真。撮影は市川かおりさん。