JOURNALbox

1st
Oct ‘13

9月のあれこれ。

名古屋・東京への移動が多く、あっという間に過ぎてしまった9月のあれこれ。

 

「SD Review」に出展し、展示会やレクチャーをとおして、今までにない経験をし(極度の緊張も…)、今さらながら「建築的思考」をもって、もっと設計活動に取り組みたいと思った。

これまで、感覚と手探りでやってきたが、今回のことでちょっぴり“光”が見え、さらなる未知の世界に自身を放り投げてみたい。

現在、京都展開催中。今月13日にはシンポジウムが開催され、私が今思い、考えていることを話したいと思います。

http://www.museum.kit.ac.jp/20130928.html#event

 

東京では、知人や友人、風景に出会い、どうしようもなく懐かしく大切な時間を過ごした。

展示会に足を運んでくれた多くの方々へ。あらためて、ありがとうございます。

 

 

まもなく竣工の「尾張旭の家」。いつものことながら、足場がとれる時は、本当にどきどきした。この住宅は周辺の環境にあわせて、斜めに入れた「切込み」が、外観・内部ともにあらわれ、リズム感と明暗のある空間に仕上がっているように思う。

難しい施工にもかかわらず、頑張ってくれた現場に感謝。

まもなく引渡し。ちょっと寂しいが、建て主ご家族の色に染まりながら、大切に暮らしていただけることと思う。

 

 

家人の単身赴任先の松江・出雲に出向く。ここに来ると、脈々と流れている重みや強さを感じる。空気も食べ物も人も、滋味深い。転勤っ子で、色々な場所を移り住んだ私なんかは、この動かぬ何かに、ちょっぴり跳ね返されそうだ。

 

菊竹建築の宝庫。いくたびに、少しずつ訪れているが、今回行った島根県立図書館は素晴らしかった。久しぶりに良い空間にめぐり会った幸福感。

 

 

慌ただしい時間の中でプランニングし、反省したことも。消費税導入前のばたばたで、工事金額の数字とニラメッコした。10月はもう少し落ち着いて、じっくりと深めてきたい。

 

 

移動中、たくさんの本に出会う。ちょっとした旅をしながら本を読む、大好きな時間。

 

久しぶりに「暮らしの手帖」の編集長であるな松浦弥太郎さんのエッセイ集を読む。温かくて、清潔感のある文章が染み込んできた。

 

 

ていねいに日々を送りたい、と思う。

 

ki

島根県立図書館。

AUTHOR : さかきばら