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30th
Mar ‘09

豊田市美術館

週末に久しぶりに、実家のある岡崎に。風は冷たかったけれど、桜の美しいこの町は、すっかり春色に染まっていました。
少し足を伸ばして「豊田市美術館」に行きました。7~8年前に訪れて以来2度目です。設計者は、数多くの美術館設計を手掛ける谷口吉生さん。
谷口さんの建築を見ていつも思うこと…それは、あまりにも端正で美しすぎて、内部に入るのに一瞬戸惑いを感じてしまうこと。直線的でシンプルなデザイン、ガラスや石、アルミなどの素材感、研ぎ澄まされたディテールが、このような緊張感のある建築をつくりだしているのだと思います。
gaibu
私はこうした外部よりも、内部空間が好きです。圧倒的なスケール感を持つ大きな空間の中に小さな箱のような空間が挿入されたり、象徴的な階段があったり、柔らかな光が美しかったり…まわっているうちに、その空間構成の素晴らしさに圧倒されます。
naibu
現代アートが中心のこの美術館。エルネスト・ネトという作家の布とクッションでつくられたオブジェは、中に入るとふわふわで気持ちよくて、見るだけでなく「感じる」ことができて、とてもよかったです。
art

AUTHOR : さかきばら