JOURNALbox

25th
Mar ‘09

聞いたり、話したりすること

昨日、建築家の石上純也さんの講演会に行きました.
私は石上さんの作品を体験したことがないのですが、雑誌などの写真を通して、漠然と独特の世界や空気を感じ、どのように建築に向き合っているのか、興味深く思っていました.
実際に、石上さんの静かだけれど、あふれるように出てくる言葉を聞いているうちに、よくわからないけれど、ふわっと光が広がっていくような新しい建築の可能性を感じました.
あいまいでありながらも具体的、抽象的だけれども現実的、そんな関係を行き来するような不思議な感じもしました.
石上さんはその作品性から「現代アートに近いのでは」との声も…昨日の講演会では「僕は建築をやりたいと思っている」と話され、とても素直で気持ちのよい言葉でした.
その講演会のあと、場所を変えて数人の方々の前で、私の欧州の旅について話す機会をいただきました.
見たことや感じたことを、自分のつたない言葉で伝えること…とてもエネルギーがいることですが、聞いてくださっている方からの反応や言葉で気づくこともたくさんあるし、あらためて自分の感覚や思考を思い起こすことができました.話したあとは、とても充実したような、なんだかほっとしたような感覚.
このような場を与えていただいたことを、とても嬉しく思っています.

AUTHOR : さかきばら