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4th
Nov ‘11

見たことのない世界

昨日は、前々から行きたかった「豊島美術館」に行った。うれしい。

瀬戸内の海をのぞむ棚田の中に、二つの平たいコンクリートのドームの姿。最初見たときは想像よりは「小さい」という印象。
中に入って驚きの小さな声があがってしまった。
それは、見たことのない世界。
西沢立衛さんが設計した、大きく有機的で陰影のある空間に、アーティスト内藤礼さんによる、水のアートが静かに広がっている。
床の上を、水の雫がころころ、雫は大きくなったり小さくなったり、早くなったり止まったり…どれひとつ同じものはなく、永遠のような、はかないような不思議な感覚。
大きな包み込むような空間が、とても繊細な感覚で創られたのだと思う。
アートと建築と環境がひとつになった、言葉を失ってしまった世界。
teshima

AUTHOR : さかきばら