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5th
Mar ‘10

九条にて

 

あっという間に3月になり、ちらし寿司を食することもなく雛祭りも過ぎてしまった。
祖母のつくってくれた、ちらし寿司が食べたい。そんな味の記憶は、食いしん坊のせいか、鮮やかだ。
ふとした用事があり、大阪市・西区の九条という町に行く。
私は、この町が好きだ。今は違うところで暮らしているが、5年前に大阪に越してきたときに、はじめて住んだ場所。
長屋あり、ワンルームマンションあり、公設市場あり、そして鉄工場あり、なんでもありの雑多で混沌とした町。工場が多いせいか、夕方になるとその日が終わった開放感に包まれる、この空気がとても心地よい。
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今まで、いろいろな場所で暮らした。どこの町も愛着が湧くが、この九条はしっくりと馴染む町だ。人間臭さが漂う町だからかもしれない。
この場所で、ちょっとした改修・増築の相談を受けた。
今度は住宅ではない、なかなか面白いプログラム。
ますます、この場所が好きになりそうだ。

AUTHOR : さかきばら