いま、百貨店内にオープンする飲食店舗の設計中。
そんなこともあって、最近改装・増床オープンした大阪・なんばの高島屋を見に行く。
増築された新館部分のファサードは、既存部分の外観を模したグラフィック処理がされていた。設計者の意図としては、おそらく「伝統を引き継ぎながら…」ということかもしれないが、このような表層的な表現は、虚しく感じる。
いざ、お目当てのレストランゾーンへ。ずらっと様々なジャンルの飲食店が並び、お昼時で、人、ひと、ヒト…。
ブランドバリュー、味、目新しさ、価格帯など、人々を引付ける理由はいろいろだが、店舗の入りやすさというのも大事だと思う。
なんとなく、外から店舗内の様子が分かって、安心して食事ができる、そのような雰囲気が大切なのかもしれない。
設計中の店舗の参考となる部分も多くあったが、少し人酔いしてしまい、外に出たらほっとした。
一番のご馳走は、たとえ街中でも“外の空気”なのかもしれない。