JOURNALbox

1st
Sep ‘09

長月

朝、カレンダーをめくった。9月のはじまり。
大好きなぎらぎらとした夏も終わってしまった。
事務所の窓から古い煉瓦積の教会と澄みきった青空をちらりと見ながら、そしてふわりと吹抜ける風を感じながら、心地よい時間を過ごしている。
NAGATUKI
でも夏から秋に変わるこの時の、なんとも言えない寂しさが嫌いだ。なにか収束していくような、枯れていくような…子供の頃友達と遊んでひとりで家に帰るときのあの感覚も、秋口になるとよく思い出す。
ただ、すっかり暮れてしまってからの夜の時間は好き。本がぐっと身近になる。
『長月』
たくさん物思いにふけったり、たくさん悩んだり、たくさん楽しんだり、そんな秋の夜長になりそうな予感がする。

AUTHOR : さかきばら