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8th
Feb ‘10

灯りの背景に

 

建築家・手塚貴晴さんの講演会に行く。
ご夫婦で活躍されている建築家、代表作『屋根の家』をはじめ、子供たちが元気に走り回る『ふじようちえん』などなど、そこに居る人が生き生きとするような魅力的な建築、というのが私の印象。
手塚さんの講演は二度目。一度目は、溢れるようなエネルギーと人間としての温かさに圧倒された。今回は落ち着いて聞いていたが、ちょっと心が温かくなった話をひとつ。
人は夜景を好む。例えば、山の上から、飛行機の窓から「美しい」と思う。それは一つひとつの灯りの背景に、人々の暮らしやストーリーを想像しているから。
確かに、私もそう思った。
講演会前に会場の窓から、久しぶりに海に沈む夕陽を見た。
茜色に染まるひとときは美しいけれど、憂いあり。
やはり、昇っていく太陽をめいっぱい浴びたい。今はそんな気がする。
yuuhi

AUTHOR : さかきばら