JOURNALbox

7th
Jun ‘12

旅に出たい

小さい頃から、本が好きだった。
小学生のときは、お決まりだが、「赤毛のアン」と「大草原の小さな家」シリーズ。
中学生のときは、「源氏物語」の世界にあこがれて。
高校生のとき、沢木耕太郎の「深夜特急」と、小田実の「何でも見てやろう」を読んで、虜になった。ふたつとも、若さと勇気にあふれた、体当たり旅行記。
何度も読んだ本を、今また読み返している。
大学生になったころから、色々なところを旅した。
「自分探し」とか、そんな格好いいものではなく、ただただ、ポツンと孤独になりたいだけ。つまるところは自己逃避かもしれないけれど、見た、聞いた、食べた記憶は、心と身体に鮮明に刻み込まれている。
昨年末にインドに行ったばかり。それでも、また旅に出たい。
いまは、とても無理だ。
そうだ。仕事で世界に旅しよう。
建築という概念がなくてもいい。その場所場所で求められている場をつくる。
そんな志を持ったら、なんだかワクワク。
いま何をやったらいいのか、手探りだけど見えてくる。
SETU

AUTHOR : さかきばら