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5th
Oct ‘09

工夫の余地

 

設計を進めていると、ついつい机のまわりにはカタログが山積みになっている。
でも今日ふと「これでいいのかな?ちょっと待って」と思った。カタログから選ぶことは一見簡単そうだが、安易な画一性に陥り、かえって設計の自由度を奪っているのではないか、と。
もちろんすべてをオリジナルというのは難しいし、コストのことなどを考えると工業化製品を使わざるを得ないが、カタログに記載されている通りの使い方ではなく、もっと工夫の余地があるはずだ。例えば、完全に工業化される一段階前の状態のものを使うとか…
最近の建築界の動き、行政からの指示事項はどんどん厳しくなって、メーカーをはじめ施工者も設計者も含め、業界自体が萎縮している。ちょっとした変わった納まりをメーカーに問い合わせると「できません」「保証がでません」の返答、正直がっかりする。
ただ今日打合せをしたメーカーの方は、「こうすればいいのでは」といろいろな納まりを一緒に考えることができた。少しでも、“がんじがらめ”の状態から開放して、いろいろな可能性を探っていきたいと思う。

AUTHOR : さかきばら