愛知・岡崎の中心部を流れる乙川。なつかしい故郷の風景のひとつです。
先だって、街づくりのワークショップ(WS)「岡崎デザインシャレット」に参加させていただきました。
代々、両親ともこの街で生まれ育ったので、もちろん私も並々ならぬ思いがあり、今回のWSを通じ、新たな街の魅力や課題を感じ、この街を真剣に思う人々に出会い、相当なエネルギーを蓄えた数日間でした。
個人的な思いはともかく、印象的だったのはWSのあり方について。
今回のデザインコーディネーターは、建築家の藤村龍至さん。
そして、運営は市からの委託を受けた、NPO法人・岡崎まち育てセンター・りた。
WSに参加した学生、そしてパブリックコメントとしての市民、市長をはじめとする行政の方々。
たくさんの人が参加する中で、シナリオを持ち圧倒的なリーダーシップを発揮する藤村さんには圧巻でした。
プログラム、机の配置に至るまでの会場構成、発言のタイミング、細かな情報発信、写真撮影のあり方まで、WSを緻密にコントロールする「設計力」に身近に感じ、そのスゴさ、そして建築家としての活動の領域について、さまざま考えさせられました。
また、数年の歳月をかけて仕込みをかけてきた、りたのみなさんの継続的な活動を見て、昨今まちづくりという言葉を目にしますが、「まちを思い、つくる」ということの本質的な部分に触れた気がします。
私自身、建築に携わる者として、こういったWSやまちづくりに関心はありましたが、本当に当事者として取り組めるかということについて、戸惑いがありました。
今回、ふるさと岡崎でのWSに自ら手を挙げて参加しましたが、この街について真剣に考え、職能を生かして主体的に関わっていきたいという思いを強くしています。
シャッター街となっている中心部でのビルのリノベの案件、そろそろ進みそうです。この進め方についても、今までとは違うアプローチで考えていければと思います。
なんだか、力が湧いてきました。
建築家の内藤廣さんを迎えての最終講評会。
昨年オープンデスクに来てくれた学生と偶然再会。いちばん受け入れられた提案のグループは、岡崎在住の学生が二人。