JOURNALbox

10th
Mar ‘09

プランニングすること

このたび、コンペティション方式の住宅のプランニングをしました.
昨日提出して、今改めて自分がどのように考えたのか、というのを振り返っています.
今回は、はじめて敷地をみたときの強い印象…どこまでも続くような広い地に、澄みきった空から日差しが降りそそぐのが、とても清々しかった…がすべてで、この環境にふさわしく、そしてこの環境を思いっきり取り込むことのできる住宅を考えました.もちろん、いろいろな条件を考慮して.
mokei
最初のイメージを形にするに至って、なんども、そしていろいろなことを考えます.「できるかな」とか、「こっちの方がいいのかな」とか、「やっぱり駄目だ」とか、不安や迷いが入り混じって、最終的に「こうしよう」と決めるまで、行ったり来たりの繰返し.それでも、やはり楽しい作業です.(実際に形にできれば、このうえもなく嬉しいのですが)
ふと、自分が考えたり、決めたりするときの源は何だろう?と思っています.もちろん今まで見たこと、感じたことなどのすべてなんだと思いますが、特に子供の頃の何気ない記憶と、実際に建築をやりはじめてから身体をとおして得た経験が強いように思います.
昨晩から、提出後にととっておいた本を読み出しました.好きな作家の本なので、最初の頁で文体に触れただけでぞくぞくしてきて…このような感覚も考えるときの源になっているかもしれません.

AUTHOR : さかきばら