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11th
Sep ‘09

ていねいな暮らし

4代にわたり暮らし続ける、築100年をこえる民家を訪れる機会がありました。
その家に近づくにつれて感じた『ていねいな暮らし』の気配。
手入れされた垣根や庭、門は開け放たれ、玄関の涼しげな暖簾に誘われお邪魔する。入ったところの広々とした土間には、秋の野花と栗が生けてあり、季節を感じさせる器や絵がさりげなく飾ってあり…。
玄関の大きな木製の引戸に取付けられていた、出入りと明かりとりのための小さな障子、いいですね。
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迎えてくださったこの家の奥様は、とても素敵な方でした。
嫁いでから数十年この家を守り続け、自分の畑で採れるものを中心に、ゆっくり、すっくり暮らしている様子。
「この家と土地は、私たち夫婦の代が終わったら、町に寄付しようと思っているの」とても重みのある言葉でした。

AUTHOR : さかきばら