JOURNALbox

1st
Nov ‘10

ちいさな器から

 

私の事務所で、お客様にお茶を出す器です。
大きい方は、夏の暑いとき、がぶがぶ飲んでいただきたいときに、小さい方は、ちょっぴり上品に見せたいときに…などと、勝手に使いわけています。
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事務所をはじめた頃に、入ったお店で見つけたもの。ぽってりした形と、手触り、飲み口の薄さが気にいって買いました。
作家の方については特に意識していなかったのですが、大阪の陶芸家・福岡彩子さんという方の作品でした。
不思議なことに。
この福岡さんのご自宅を設計したのは、知り合いの建築家の方。
そして、昨日クライアントの方との打合せで、その方のお父様と福岡さんが、お仕事上長いおつきあいであることを知りました。
なんだか、小さな器から、色々な素敵な方へとつながっていきます。
福岡さんという方も、とても素敵な方なんだろうな。
ますます、この器が、愛おしくなってきました。
今日から、そのクライアントの方の工事がはじまりました。
11月に入って、気が引き締まる思いです。

AUTHOR : さかきばら