いつもより早く過ぎてしまう2月。
振り返るためにも、毎日メモ変わりに綴っている日記を読み返してみた。
月初に東京に出向く。いつ来ても、人が溢れ、ホームに電車がひっきりなしに滑りこんでくる。ここに暮らし、通勤電車に揺られていた頃は遠い昔のようだけど、しばらく居ると、なんだかたまらなく懐かしくなる不思議な感覚。
内藤廣さんの展覧会をのぞき、『孤独でないと、本当のものづくりはできない』という言葉に立ち止まる。自分と対峙しなければ、ということのように思う。
今進んでいる設計に加え、改修や店舗の設計のお話をいただき、現地調査やプランをしている。事の大小にかかわらず、設計するからには全力で。まだ頭の中をぐるぐるしている時は、夢にまで出てきて、デジャヴかも…とも思ってしまう。
名古屋で計画していた住宅が、やむを得ない理由により中止に。その悲しい理由をお聞きしたとき、どうしようもない無力感を感じた。
2月22日の大安。小さなビルの地鎮祭を迎える。ご縁あって積み重ねてきたことに、感謝したい。駅前再開発地区で、かつての碁会所を復活させるという計画。さっそく鋼材不足という難題にぶち当たったが、夏には竣工予定。わくわくする。
昨年竣工した「六甲道の家」に、雑誌の編集者の方と一緒に、久しぶりに伺った。
建て主のご家族が温かく迎え入れてくれ、なによりも素敵に住みこなしている様子がたまらなく嬉しい。
家を愛していただけること、これからもどんどん「自分たちの家」らしく成長していくこと。
設計者として関わった私としては、とても幸せなこと。