先日、関西建築家新人賞を祝う会を、第10回受賞者の阿曽芙実さんと一緒に開催していただきました。
多くの方にお越しいただき、お祝いのお声をいただき、嬉しく楽しく、涙が出てしまうような素敵な会となりました。
お越しいただいた方に、あらためてお礼申し上げます。
私は「六甲道の家」で、この賞、正式には審査員奨励賞をいただきました。
あらためて、六甲道の家の住人である、中村さんご家族に色々な思いをお伝えしたいです。
中村さんとは、土地探しから始まり、出会ってから竣工まで4年間。自分たち夫婦が学生時代を過ごした街で、家族で住むことを決意した中村さんは、徹底的に家づくりに拘り、時には設計者に厳しいこともありました。六甲道の家は、互いに真っ向からぶつかり合い、想いを注ぎ込んだ、施主と設計者の「共犯作」です。
そして、この家は設計者の意図をはるかに超え、本当に中村さんらしい豊かな暮らしに溢れています。そもそも建築は建つという「祝祭性」がありますが、一過性のものではなく「幸せ感」が持続することの大切さを、私はこの住宅をとおして日々感じています。
審査員の岸下さんからも「建て主と設計者の関係」を評価したとのお話をいただきました。
また、審査委員長の大谷弘明さんからは「もっともっと将来への期待を込めて」とのことで奨励賞を。
建築をはじめて10年。そう、まだまだ。
魅力的な建築の世界に足を突っ込んだからには、どこまでもドップリと漬かっていこうと思っています。