夏バテ、それとも前日の建築談義のせいか…。先だっての日曜日、突然高熱が出た。
熱が出ると、夢の中に出る、私のおばあちゃん。
にこにこ笑って、なぜか魚の煮付けをもっている。会えてうれしい。
大正生まれの祖母は、実に働き者だった。丁稚奉公からはじまり、商売の家に嫁いで、ずっと働き続けた人だった。私も小さい頃、夏休みや冬休みは、小遣い稼ぎのアルバイトと称して、店番や餅つきの手伝いをした。つきたてのお餅は、たまらなく美味しくて、いくつもいくつも食べた。
最期亡くなるときに、何になりたかったかと聞いたら、ひとこと「政治家」。でも「学校に行けていたらね~」と笑っていた。
とても強い人だった。そして包み込むような情のある人だった。
わたしも、祖母のように、もっと強く強く、やさしくなりたい。